「人間の体編」~等身大!! 人体図鑑づくりに挑戦!~
おしごと探究Laboでは、この夏の一大プロジェクト「等身大の人体図鑑づくり」に挑戦しました!!
人間の体には不思議がいっぱい。「食べ物はどんな旅をするの?」「体の中にどんな骨があるの?」「なぜ夢を見るの?」…など、人体の不思議を探究しました。
自らの実体験をもとに想像したり(仮説思考)、図鑑で調べたり(情報収集)しながら、「人間の体」に対する興味や知見を広げ、等身大の人体図鑑を作成(まとめ・表現)しました。
アドバンス・クラス(小学3~6年)では、身の回りにある不要品から消化器官を表現するのに適した材料を探して工作しました。
このようなスキル(仮説思考力、情報収集力、情報編集力、表現力など)は、これからの時代に社会で活躍するために、とても重要性が高まっており、こうした探究プロジェクトを通じて育まれるものと、私たちは考えております。
挑戦した子どもたちからは、「身近にある人間の体だけど、新しい発見がたくさんあった!」「人体っておもしろい!」「数えきれないくらいの不思議があって、人体って奥深いな~」…といった声が聞かれました。
子どもたちの探究の過程・成果を、ぜひご覧ください!
探究の目的
- 人間の体への興味・知見を広げること
- 人体の不思議について仮説思考すること
- 図鑑などで情報を収集する力を育むこと
- 自分の言葉でまとめ、工夫して表現すること
探究の内容
- 不思議がいっぱい! 人体びっくりクイズに挑戦【課題設定】
- 図鑑と向き合おう! 「食べ物の旅」を調査せよ【情報収集】
- 等身大!! 人体図鑑をつくろう【整理・分析/創造】
- 人間の体の不思議を発表しよう【まとめ・表現】
子どもたちの探究プロセス・成果
子どもたちの「探究の学び」をレポートします!
✴︎赤ちゃんとボクを比べてみた!(1年生)
生まれたての赤ちゃんと自分の体を比べてみました! 大きさや食べるものを比較し、赤ちゃんにはまだへその緒がついていること、泣くときは目をつむることを発見しました。
✴︎ようこそ、食べ物の旅へ!(3年生)
消化器官をキャラクターにして、「食べ物の旅」を紹介しています! 人間の体への興味がどんどん深まり、人体図鑑づくりに熱中しました!
✴︎動物の体の中も探究!(3年生)
人間の体から興味を広げ、動物の消化器官も探究しました! ウシ科の動物は胃が4つもある! ウサギは虫垂がとっても長い!など新しい発見がありました。
✴︎「脳」のヒミツを解き明かす!(2年生)
図鑑を使って情報収集をがんばりました! 特に人間の「脳」に興味をもち、詳しく調べてみました。「なぜ夢を見るの?」の答えを脳のしくみから探究しました!
✴︎“しかけ”いっぱいの人体図鑑が完成!(3年生)
消化器官だけでなく、肺・心臓・膵臓・肝臓などにも興味をもちました。消化器官の下から骨格図鑑が! 心臓は実際に動くんです!
✴︎人間の体の「探究」に夢中に!(2年生)
消化器官づくりから始まり、「血管も描きたい!」「心臓も描きたい!」「他にも臓器がある!」「もっと知りたい!」と探究が止まりません!
✴︎関節も動く人体図鑑をつくったよ(2年生)
関節も動く人体図鑑を作ってみました! 自分自身の関節の動きと比べてみると… 関節は動く方向が決まっていることが見えてきました。
✴︎不思議に迫る人体図鑑!(3年生)
消化器官と脳を、トイレットペーパーの芯や毛糸を使って工作しました。「なぜ、お風呂に入ると指がふやけるの?」という不思議も調査しました!
✴︎小腸ってこんなに長いの!?(6年生)
大人の小腸の長さはなんと6~7m! その驚きの長さを割りばしの袋を使って工作しました。「こんなに長いものがおなかに入っているのか~」と実感!
✴︎その名も『SDGs人体図鑑』!!(3年生)
体の器官はすべて家にあった廃材で作成し、『SDGs人体図鑑』と名付けました! また、図鑑の中から興味をもった情報・みんなに伝えたい情報を厳選することを頑張りました。
保護者のみなさまの声
(小学2年生保護者の方より)
人体図鑑づくりに熱中したようで、とても楽しそうに黙々と取り組んでいました!
(小学4年生保護者の方より)
今回のプログラムも親子で盛り上がり、学びながら楽しませて頂きました!細胞に関する本も一緒に借りたのですが、それにハマったようで、「T細胞が…」など難しい話をしています。
夏休み明けに小学校に持って行きたいとのことで、このあとも色々と情報やクイズを付け足したいとのことです。今回も素敵な探究ありがとうございます!
(小学3年生保護者の方より)
今回も素敵な取組をさせていただいてありがとうございます!序盤はそうでもなかったのが、やっていくうちに本人が楽しくなっているのが伝わってきました。
骨格のワークシートをもとに、素敵な「作品」になって本人も嬉しそうでした。身近な材料で工作するというのがまた良かったです!
(小学1年生保護者の方より)
とっても嬉しいことがありました!
息子がへその緒を見つけ、「これなぁに?」と聞いてきました。赤ちゃんがお腹の中にいるときに栄養をもらうものだよと説明して、「図鑑で見てみたら?」と伝えました。
今まで図鑑に興味なかったのですが、みらい&アカデミーの授業で図鑑を使ったこともあり、自分で図鑑を開いていました!
メンターより一言
「人間の体編」では、図鑑を使って情報収集することに挑戦しました。疑問に思ったら図鑑や本を開いてみることで、自分で調べることを体験いただきました。低学年のお子さまの中には、まだまだ読み取るのが難しい子もいらっしゃると思います。ただ、図鑑や本には多数の知識が載っている、興味・関心を広げる宝庫であるということを体感いただけたことは、大きな価値だと感じております。
今回のプログラムでも、お子さまそれぞれの成長がありました。材料を工夫して工作した子、図鑑で情報収集を頑張った子、人体の不思議にさらなる興味をもった子、見やすく伝わりやすい人体図鑑になるように工夫した子・・・それぞれ輝くところがありました。お子さまそれぞれの頑張りを、ぜひ褒めてあげていただきたいです。
また、当プログラムを通して、人間の体への興味が広がり、「人体展に行った」「本を買ってみた」「自分の体と比較してみた」…など、探究を広げてくださったご家庭もあります(紹介ブログはこちら)。スクールで行う探究テーマが子どもたちの日常生活と結びつくことで、学びが広がっていきます。ぜひ、ご家庭でも探究テーマ(人間の体)について、お子さんとお話などしていただけたら嬉しく思います。
人体図鑑の作成などにあたり、保護者の皆さまには多くのサポートをいただきました。ありがとうございました。